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心嚢水(心タンポナーデ)


心タンポナーデとは、心膜腔に液体が溜まることで心臓の働きを低下させてしまう緊急性の疾患です。

心膜腔とは心臓の周囲にある薄い膜のことです。

この部分に液体(多くは血液主体)が溜まることで、心臓が圧迫されてうまく拡張できなくなり、ポンプとしての機能を果たせなくなります。

上の画像のように水圧がかかって膨らめないイメージです。

この状態になってしまったら心臓の周りに溜まっている血液を抜いて、圧迫を解除しなければなりません。

エコーを見ながら心臓に穿刺を行うのですが、針を刺すことで不整脈を起こしてしまったり、状態が悪いことが多いので高リスクです。

 

今回の症例のワンちゃんは来院時に呼吸がかなり悪く、意識も朦朧としていたので、即座に穿刺を行いました。

 

処置前↓

処置後↓

心膜腔の空間の減少が確認できます。

処置後は酸素室内でしばらく安静にしてもらい、徐々に呼吸も回復しました。

 

また、心タンポナーデは心臓にできる悪性腫瘍が原因であることが多く、再発することが多いです。

その後の経過観察、エコーや病理検査が重要になります。